在宅ワークの仕事をいくつもこなしていると、ときには何らかの事情で最後までやり遂げられなかったり、ときには依頼者と支払の条件や報酬額で揉めることがあります。
また、自分は「提示された条件を全て満たしているつもり」で仕事を終えても、依頼者との間にイメージや認識のズレが生じていることも多く、結局仕事の一部や大半をやり直すはめになることもあるでしょう。
そんなことにならないために、今回は仕事を受注する際に役立つ『在宅ワークを円滑に行うコツとトラブル回避・予防の方法』についてご紹介します。
在宅ワークの仕事募集を行う依頼者の立場について知る

「仕事を依頼している人物 = 依頼者」は会社/企業に所属している方がほとんどで、一緒に仕事をする相手(在宅ワーカー)にも社会人としての常識があることを期待しています。
もう少し詳しく説明すると下記のような行動・対応を行えることを期待しているのです。
- 何かあれば、すぐに連絡がつくこと
- 電話やメールでの対応が丁寧なこと
- 事前に決めた条件をしっかり守ってくれること
- 依頼者の要望やイメージをしっかり共有してくれて、それを形にしてくれること
- わからないことがあれば、質問してくれたり、ある程度は自分で調べて解決してくれること
4.と5.については在宅ワークを始めたばかりでは難しいですが、1~3についてはすぐに対応できることなので、この機会に自分の行動を振り返ってみてくださいね。ちなみに在宅ワークを始めた頃の私は2.と3.は守れていましたが、依頼者からのメールにすぐに気づかないことが多くて、何度か怒られた経験があります。
報酬の金額や条件が不明確なときには事前確認が必要
仕事を受注した後によくトラブルになるケースに「報酬額」と「納品期限」の問題があります。
報酬額の認識の違いでトラブル
特に多いのが、報酬金額が在宅ワーカーが想定していた金額よりも少なくて揉めるケースです。
例えば、募集内容には「この仕事は報酬10,000円」と書かれているとします。
しかし、それが
- 報酬金額が「消費税」抜きなのか?込みなのか?
- 「システム手数料」は報酬額に含まれているのか?含まれていないのか?
- 報酬が口座に振り込まれる場合は、「振り込み手数料」は無料なのか?報酬から差し引かれるのか?
苦労して仕事を終えて、報酬受取の段になって報酬額を確認してみると、思っていた金額よりも少なくてガッカリしないように、受注時にしっかり報酬額の詳細を依頼者に確認しましょう。
締め切り期限(納期)に間に合わなくてトラブル
依頼者が一番守ってもらいたいことが、仕事の締め切り期限です。なぜなら、依頼者は大きな1つの仕事のうちの一部を外部へアウトソーシング(外部へ発注)しています。そして、在宅ワーク求人サイトで募集していない残りの仕事は、自分や自社で行っているんです。
もう少し具体的に説明すると、あるサイトを作ろうとしている依頼者Aさんがいるとします。Aさんはサイトの「構成やデザイン」は自分で担当して、サイト上に掲載する「記事」だけを在宅ワーカーに任せます。
そんなときに、在宅ワーカーが担当していた「記事」作りだけ遅れたとします。そうすると、サイトは「構成やデザイン」と「記事」の全てが揃わないと完成しないので、「記事」制作が遅れた分だけ、サイトの完成が遅れることになってしまうのです。
その結果、サイトオープンが遅れた損失や苛立ちのために、依頼者が報酬の一部や全額を在宅ワーカーに支払わないケースがあります。
締め切り期限や事前に提示された条件が守れないときは…

在宅ワーカーも人間ですから、家庭の事情や不慮の事故&でき事によって、仕事の締め切り期限や決められた仕事の品質をどうしても守れないことがあります。
そんなときに依頼者とのトラブルを避けるためには、事前に決めた条件を守れないと分かった時点ですぐに依頼者に連絡をしなければいけません。
相手も人間ですから、早いタイミングで下記のように詳細に守れない理由を説明すれば、納品期限を延ばしてくれたり、一部条件の変更を許可してくれることも多くあります。
- なぜ条件を守れないのかを説明する
- 現時点で仕事はどのくらい仕上がっているのかを伝える
- いつまで待ってもらえば仕事を終えることができるのかを提示する
ただし、依頼者によってはどんな理由があろうとも納得してくれないことがあります。まずは、納品期限をしっかり守ることが第一です。
まとめ
長く在宅ワーカーとして働いていると、さまざまな仕事に出会えると共に、いくつもの失敗やトラブルにも遭遇してしまいます。
そんなときには、可能な限り依頼人とのトラブルを避けるためには、仕事に取り掛かる前に不明点については依頼人としっかり話し合うこと。そして、何かあれば、依頼人にすぐに連絡を取れる体制をつくっておくことがトラブル回避の一番の近道です。